支持療法

化学療法時のVRCZの血中濃度と、抗真菌効果、副作用との関係を検討した論文です。

この結果、VRCZの血中濃度は体格や臓器障害とは関係が無く、2?6 mg/Lの濃度を維持することで、副作用の発現を抑えつつ、抗真菌効果を発揮できることが示されました。
また、増量によって多くの症例が濃度を高めることが示されましたが、その上昇の度合いは予測が困難であるため、改めて濃度を確認する必要があることが示唆されました。

支持療法
Int J Hematol. 2009 Jun;89(5):592-9

当科では、化学療法中に一度深在性真菌症を発症した場合、次回以降の化学療法の真菌症二次予防をVRCZで行い、ほぼ100%の予防(深在性真菌症が再燃しないこと)を達成しています。

そこで我々の経験を含め、これまでに報告された深在性真菌症二次予防の報告のreviewを行い、二次予防に使用した薬剤毎に、二次性真菌症の予防効果をまとめました。
これによると、VRCZの二次予防効果が高いことがわかります。

支持療法
J Chemotherapy 2011, in press