入院診療

血液・腫瘍内科で入院加療を行う場合、原則的には入院棟B8階病棟あるいは7階病棟にご入院となります。
当科には常時60~70名の患者様が入院しています。また造血幹細胞移植術など血球減少が著明な場合は、無菌室にて治療を行います。

病棟では、クリーンルームと無菌病室を有効活用しています。すなわち、化学療法後の白血球減少により感染リスクが高い患者はできるだけクリーンルームで治療を行い、(造血幹細胞移植など)さらに徹底した感染症対策が必要な場合には無菌病室での加療を行っています。

腫瘍性疾患に対しては特定機能病院の特性を活かし、他科との緊密な連携のもとに集学的治療を施行しています。
各種の専門カンファランスを通じ、科学的根拠(Evidence Based Medicine)に基づいた、最新の治療を実践しています。

血液・腫瘍内科に入院されたおもな疾患別の人数(2015~2019年)

疾患名 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
急性白血病 116(48) 109 (52) 128 (56) 109 (38) 96 (41)
慢性骨髄性白血病 3(2) 5 (3) 7 (6) 7 (4) 7 (6)
骨髄異形成症候群 36(21) 23 (13) 32 (14) 31 (14) 26 (10)
悪性リンパ腫 325(161) 426 (168) 359 (138) 410 (163) 404 (180)
多発性骨髄腫 35(20) 44 (24) 60 (28) 36 (19) 53 (29)
515 (252) 607 (260) 586 (242) 593 (238) 586 (266)
延べ患者数を示す。
(  )内は実患者数を示す。

外来診療

血液・腫瘍内科の外来は、月~金曜日の午前・午後いずれも3診体制を敷いており、午後の1枠で初診患者様の診察を行っています。
また、患者様の待ち時間をなるべく短縮するために「1枠1予約制」を採用しております。
予約外の患者様の診療は、原則として予約患者様の診療が終了した後となりますので、ご了承下さい。

外来での化学療法は充実しており、化学療法後の血球減少が比較的軽度と考えられる化学療法は外来で実施しています。
また、輸血や点滴療法なども外来で行うことができます。

疾患別の外来受診患者数(2015~2019年)

疾患名 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
急性白血病 1145 1340 1294 1187 1347
慢性骨髄性白血病 884 958 1005 1162 1167
骨髄異形成症候群 1019 1357 1042 889 1122
悪性リンパ腫 4692 6608 6500 7050 7427
多発性骨髄腫 596 928 809 820 1090
8336 11191 10650 11108 12153

外来担当表

外来担当医は、こちらからご覧いただけます。

造血幹細胞移植の実績

東京大学医学部附属病院 血液・腫瘍内科は同無菌治療部と協力して、1995年6月に造血幹細胞移植を開始しました。
1997年から骨髄バンクを介した非血縁者間移植、2005年から臍帯血移植、2019年からは移植後シクロフォスファミドを用いたHLA半合致移植にも取り組んでおり、現在は年間約40件程度の造血幹細胞移植を行っています。
これまで当科で行った移植の内訳を示します。

幹細胞ソース別移植実績

移植数を幹細胞ソース別に集計します。
65歳以上の高齢者に対する移植も近年では数多く行っています。また造血器疾患以外にも、先天性代謝疾患である副腎白質ジストロフィー患者を対象に、フルダラビン/メルファラン/抗胸腺グロブリン/全身放射線照射による前処置を用いた同種造血幹細胞移植を複数例施行し、良好な結果が得られています。

  rBM rPB UR-BM UR-PB CB aBM aPB Total
1995 5 0 0 0 0 0 2 7
1996 10 0 0 0 0 0 6 16
1997 7 0 5 0 0 0 4 16
1998 13 1 9 0 0 1 10 34
1999 12 4 12 0 0 0 5 33
2000 10 8 15 0 0 0 8 41
2001 5 8 22 0 0 0 2 37
2002 0 20 11 0 0 0 4 35
2003 2 17 8 0 0 0 1 28
2004 5 15 9 0 0 0 5 34
2005 0 10 14 0 1 0 10 35
2006 3 11 20 0 3 1 15 53
2007 3 3 13 1 4 0 12 36
2008 4 7 13 0 8 0 20 52
2009 2 11 22 0 5 0 26 66
2010 0 4 17 0 11 1 16 49
2012 0 1 15 0 2 0 20 38
2013 3 0 11 0 4 0 14 32
2014 0 1 16 0 6 0 14 37
2015 0 2 14 0 1 0 13 30
2016 0 3 12 0 4 0 17 36
2017 3 3 10 0 3 0 17 36
2018 2 7 18 0 4 0 9 40
2019 0 3 18 0 4 0 19 44
2020 2 9 3 0 15 0 22 51
2021 2 10 4 2 7 0 15 40
2022 0 6 5 3 9 0 18 41
2023 0 6 5 1 7 0 25 44
2024 0 11 5 1 6 0 25 48
2025 1 14 4 0 8 0 15 42
合計 94 195 330 8 112 3 389 1,131

【略語】

rBM・・・血縁者間骨髄移植
rPB・・・血縁者間末梢血幹細胞移植
UR-BM・・・非血縁者間骨髄移植
UR-PB・・・非血縁者間末梢血幹細胞移植
CB・・・臍帯血移植
aBM・・・自家骨髄移植
aPB・・・自家末梢血幹細胞移植

幹細胞ソース別移植実績

原疾患別移植実績

血液・腫瘍内科で造血幹細胞移植を行った原疾患の一覧です(1995-2019年)。
白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫をはじめとする造血器腫瘍の他、再生不良性貧血などの骨髄不全に対する移植も行ってきました。また近年では先天性代謝疾患である副腎白質ジストロフィー患者に対する同種造血幹細胞移植を施行しています。

  自家 同種 Total
AA 0 16 16
ALL 4 114 118
AML 10 206 216
CML 0 62 62
MDS 0 64 64
ML 175 74 249
MM/PCD 68 1 69
MPN 0 6 6
ALD 0 17 17
OTHER 16 33 49
273 593 866

【略語】

AA・・・再生不良性貧血
ALL・・・急性リンパ性白血病
AML・・・急性骨髄性白血病
CML・・・慢性骨髄性白血病
MDS・・・骨髄異形成症候群
ML・・・悪性リンパ腫
MM/PCD・・・多発性骨髄腫/形質細胞性疾患
MPN・・・骨髄増殖性腫瘍
ALD・・・副腎白質ジストロフィー
OTHER・・・その他

ドナー種類別移植実績

東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科が無菌治療部と協力して移植を開始したのは1995年6月のことでした。
以来、多くの関係諸施設のお力添えを賜りまして、2009年に累積移植数は500件を突破しました。
深くお礼申し上げます。
2009年の移植数は自家移植26件、同種移植(臍帯血移植含む)41件と、ともに過去最大となり、合計67件となりました。

  自家 同胞 非同胞血縁 非血縁 合計
1995 2 4 1   7
1996 6 10 1   17
1997 4 6 1 5 16
1998 11 14   9 34
1999 5 17   12 34
2000 8 16 2 15 41
2001 2 12 1 22 37
2002 3 17 3 11 34
2003 1 16 5 8 30
2004 5 12 8 9 34
2005 10 8 3 15 36
2006 15 11 3 23 52
2007 12 6   18 36
2008 20 11   21 52
2009 26 11 2 28 67
2020 22 8 3 18 51
2021 15 9 3 13 40
2022 18 4 2 17 41
2023 25 5 1 13 44
2024 25 4 7 12 48
2025 15 4 11 12 42
合計 250 205 57 281 793

ドナー別移植実績

原疾患別移植実績

血液・腫瘍内科で造血幹細胞移植を行った原疾患の一覧です(1995-2019年)。
白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫をはじめとする造血器腫瘍の他、再生不良性貧血などの骨髄不全に対する移植も行ってきました。また近年では先天性代謝疾患である副腎白質ジストロフィー患者に対する同種造血幹細胞移植を施行しています。

  自家 同種 Total
AA 0 16 16
ALL 4 114 118
AML 10 206 216
CML 0 62 62
MDS 0 64 64
ML 175 74 249
MM/PCD 68 1 69
MPN 0 6 6
ALD 0 17 17
OTHER 16 33 49
273 593 866

【略語】

AA・・・再生不良性貧血
ALL・・・急性リンパ性白血病
AML・・・急性骨髄性白血病
CML・・・慢性骨髄性白血病
MDS・・・骨髄異形成症候群
ML・・・悪性リンパ腫
MM/PCD・・・多発性骨髄腫/形質細胞性疾患
MPN・・・骨髄増殖性腫瘍
ALD・・・副腎白質ジストロフィー
OTHER・・・その他

CAR-T治療実績

当院では、再発または治療抵抗性の大細胞型B細胞リンパ腫 (LBCL)や濾胞性リンパ腫 (FL)をはじめとする悪性リンパ腫に対し、CAR-T療法を積極的に実施しています。

2023 9
2024 9
2025 14