医療関係者の方へ|東京大学医学部附属病院 血液・腫瘍内科

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医療関係者の方へ

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当科では、幅広い血液疾患の患者様を診療しております。
特に、白血病やリンパ腫の新規患者様や造血幹細胞移植の適応と考えられる患者様がございましたら、 ご紹介いただければ幸いに存じます。

なお、東京大学医学部附属病院の外来診療は、原則予約制です。
当科に患者様を紹介いただく場合、以下のいずれかの方法で予約をお取り下さい。

通常の外来予約

電話予約

午後1時から午後5時までの間に東京大学医学部附属病院予約センター(電話:)に電話をして、外来受診の予約を取ることができます。

窓口での予約

東京大学医学部附属病院の外来窓口で直接、外来受診の予約をとることもできます。
この場合には午前8時30分から午後5時までの間に外来診療棟1階の窓口までお越し下さい。

紹介状について

東京大学医学部附属病院は1995年4月より特定機能病院の承認を受けております。
従いまして、ご紹介にあたっては診療情報を記載した紹介状をいただければ幸甚に存じます。
紹介状がない場合には、初診時に別途5,250円(税込み)が必要となりますので、ご了承下さい。

セカンドオピニオン外来

セカンドオピニオンに関しては、通常の診療枠では充分にお時間をかけてお話しすることが難しいため、別途専門の外来枠を設けています。
詳しくは、東京大学医学部附属病院のセカンドオピニオン外来のホームページをご参照ください。

CAR-T(キムリア®、イエスカルタ®、ブレヤンジ®)による治療をご検討中の先生方へ

※患者さんまたはそのご家族からの直接のお問い合わせは承っておりません。
CAR-T療法の検討には正確な情報が必要であり、必ず主治医の先生を通じてご相談頂くようお願いいたします。

対象疾患

1.再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病

2.再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫

3.再発又は難治性の濾胞性リンパ腫

主な条件を下記に示しますが、適応についてお悩みの場合もまずは一度お気軽にご相談下さい。
当院では対象年齢に一律の上限は設けず、全身の状態や疾患の状態を含めて適応を慎重に判断しています。これまで80歳を越える方にも安全に実施しています。
ご連絡いただきましたら当院ですみやかにCAR-Tの適応を検討させていただきます。CAR-Tで最適な治療効果を得るためには実施時期が重要のため、連絡をいただいた時点で速やかにアフェレーシス予定の調整を開始いたします。適応となる可能性のある患者さんについては、診療情報提供書と画像・検査データをご持参の上、当科外来を受診もしくは転院をお願いいたします。遠方の方の場合も、ご相談の上で柔軟に対応いたします。
CAR-T療法前の化学療法やCAR-T療法後のフォローアップを当院で行うことも可能ですので、ご相談下さい。

再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(キムリア®)
  • 再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病
  • CD19抗原を標的としたキメラ抗原受容体発現T細胞輸注療法の治療歴がない
  • 以下のいずれかに該当する
    • 初発の患者では標準的な化学療法を2回以上施行したが寛解が得られない場合
    • 再発の患者では化学療法を1回以上施行したが寛解が得られない場合
    • 同種造血幹細胞移植の適応とならない又は同種造血幹細胞移植後に再発した場合
  • 投与時に25歳以下である
  • フローサイトメトリー法又は免疫組織染色法等により検査を行い、CD19抗原が陽性であることを確認
  • キムリア®の成分に対し過敏症の既往歴がない
再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫
  • びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫、形質転換低悪性度非ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫(Grade 3B)
  • CD19抗原を標的としたキメラ抗原受容体発現T細胞輸注療法の治療歴がない
  • 以下のいずれかの場合
    • アントラサイクリン系薬剤及びCD20標的薬を含む一次治療の化学療法に難治性又は再発した自家造血幹細胞移植非適応患者に対する二次治療
    • アントラサイクリン系薬剤及びCD20標的薬を含む一次治療の化学療法に難治性又は12ヶ月以内に再発した自家造血幹細胞移植適応患者に対する二次治療
    • 通算2ライン以上の化学療法後に完全奏効が得られなかった、又は奏効後に再発した患者に対する三次以降の治療
  • CAR-Tの成分に対し過敏症の既往歴がない
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫(Grade 1,2,3A)
  • CD19抗原を標的としたキメラ抗原受容体発現T細胞輸注療法の治療歴がない
  • 以下のいずれかの場合
    • 2回以上の全身療法歴(うち1つは抗CD20抗体とアルキル化剤による併用療法)がある
    • 抗CD20抗体とアルキル化剤を含む1回以上の全身療法歴があり、POD24(診断後24ヵ月以内に病勢進行が認められ、最初にFLと診断されてから6ヵ月以内に治療を受けた患者と定義)に該当、または改変GELF基準を満たす場合
  • CAR-Tの成分に対し過敏症の既往歴がない

病変が中枢神経系のみの場合、慢性リンパ性白血病のリヒター形質転換の既往歴がある場合は、いずれのCAR-Tも対象となりません。

他の悪性腫瘍の既往がある場合、CAR-Tの適応に影響します。少なくとも2年間寛解が維持されていない場合は適応となりません。
ご紹介前に、十分なリンパ球の採取ができない場合、採取できてもCAR-Tを製造できない場合、また製造できても投与できない場合がありうることを、患者さんにご説明いただけますと幸いです。
他にも様々な条件がございますが、対象になりうる患者さん、もしくは対象になる可能性が高い患者さんがいらっしゃる場合、まずは下記のフォームかメールでお気軽にご相談ください。

患者さん紹介用フォーム (必要な情報を入力できるようになっています)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeMJd6C22b325vJ71q17MYjvqIUAcBlOD9K6Yodk0ti8Wl7hg/viewform

CAR-Tに関する連絡先

血液・腫瘍内科 CAR-T細胞療法チーム

CAR-T細胞による治療の対象となる疾患の患者さん、ご家族の方へ

CAR-T細胞による治療は、他の治療では効果が得られなかった患者さんでも、一定の割合で長期寛解、もしくは治癒が得られることが期待できる治療です。しかし最良の効果を得るためには、患者さんの状態による治療可能かどうかの判断や、適切なタイミングでの実施が非常に重要となります。
当院では、再発または治療抵抗性の大細胞型B細胞リンパ腫 (LBCL)や濾胞性リンパ腫 (FL)でCAR-T療法を必要とする患者さんに対し、迅速に治療可能かどうかを判断し、安全にCAR-T療法を提供することを心掛け、積極的に実施しています。またJR上野駅から約1kmと交通の便もよく、遠方にお住まいで通院が困難な患者さんにも、お近くの施設と連携の上、積極的にCAR-T療法を提供しています。
当院でのCAR-T療法を希望される場合は、まずは主治医の先生にご相談いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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東京大学医学部附属病院

血液・腫瘍内科

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
TEL:(代表)

血液・腫瘍内科では、貧血、白血球減少症、血小板減少症等の造血障害、白血病、悪性リンパ腫等の腫瘍性疾患の他、あらゆる血液疾患の診療を行っています。

【血液・腫瘍内科では教室参加者を募集しています】
東大病院の専門研修プログラムにて、医師免許取得後の二年間の初期研修を修了した後、後期研修医あるいは大学院生として、当院または関連病院にて血液・腫瘍内科医としての専門的な臨床研修を受けることができます。